婚約指輪のはじまりと由来

いにしえに伝わる婚約指輪のいいつたえも紹介

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婚約指輪のはじまり

長い指輪の歴史の上でも外せない、愛する二人の婚約の証である婚約指輪。そのはじまりはいつだったの? どんな風に贈られたの? 知られざる遠い昔のエピソード

婚約指輪は9世紀のローマからはじまった

婚約指輪が誕生したのは古代ローマ時代。当時は婚約と言っても、ふたりの愛情よりも身分や金銭がからんだものであり、家と家同士の関係や子孫を残すことが重視されていました。そのため婚約指輪は未来の花嫁の父に渡すものであったといいます。
婚約はお金のからむ「契約」だったのです。

指輪を護符としていたドイツに伝わる、指輪にまつわる迷信

中野定雄・他訳の『ブリニウスの博物誌』によると、はじめ、婚約指輪は鉄製でした。その後、金の婚約指輪を花嫁に渡す習慣が生まれ、さらに、婚約者が自分のイニシャルを指輪に彫り込んで婚約相手の女性にプレゼントしました。
このような、まさに現代に通じるしきたりが、古代ローマ時代にすでに存在していたことになります。

この世に指輪というものが生まれた瞬間は!?

“火にも鉄鋼の強さにも屈しないダイヤモンドこそ、夫婦の誠実な愛を約束するもの”-こんな風に言われるようになったのは、婚約指輪の習慣ができたずいぶん後、15世紀後半になってからです。


史実に残る、初めての婚約に際してダイヤモンド付きの指輪をつけた女性は、後に神聖ローマ帝国皇帝となるマクシミリアンと婚約した、20歳の娘マリー。親同士の反対を乗り越えて一緒になった二人。マクシミリアンがマリーに送った純金の婚約指輪は、ダイヤモンドでMの字をかたどるという斬新なデザインで、当時の人々を驚かせました。
これをきっかけに、婚約指輪にはダイヤモンドを、さらには愛のメッセージを託して贈る、という流行が生まれていきました。

 

参考文献:『指輪の文化史』浜本隆志著/白水社



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